アラフィフの漫画のアレコレ時々アニメ

気付いたらアラフィフになっていたオバサンの好きな漫画やアニメの呟き

ネタバレ漫画個人的感想〖DEATH NOTE〗について思う事①

DEATH NOTE 1 (集英社文庫―コミック版)

★「そのノートに名前を書かれた者は死ぬ」
死神のノートを巡る天才vs天才の頭脳戦
傑作サスペンス漫画〖DEATH NOTE

※以下〖デスノート

何度見ても最高に面白いねえ〖デスノート
「ノートに名前を書かれた者は死ぬ」と言う設定を先ず良く思いつくよなあと感心してしまう
凡人には到底思いもよらない様な作品を生み出すクリエイターの人々って本当に凄い
至ってシンプルなこの設定で月(以下ライト)とL(以下エル)と言う若き天才2人が凄まじい攻防戦を繰り広げるんだから面白く無い訳が無い

原作を見返しながら記録したい所なんだけどワタクシ若い頃頻繁に引越しを繰り返した結果
所持していた大好きな漫画本たちを結構な数紛失してしまったんだよなあ

クローゼット何てオシャンティーなもんは無い現在の我が家の押し入れの奥の奥
探して出て来た漫画も有るんだけど何巻か途中が抜けてたりすんだよね
1番嫌なヤツだよね1冊だけ何巻かが無いとか

まあ紛失か破棄してしまった全ての漫画を買い直す程の財力も無くトホホ
そんな訳で原作を見返せ無い漫画は己の朧気な記憶とアニメを流し観しながら書こうと思う

今回は就寝時何度もリピートするリストから〖デスノート〗(2003年)について個人的に思う事をまとめやす
DEATH NOTE 2 (集英社文庫―コミック版)

デスノート〗って何時見返しても真っ先に思う事はいっつも同じ

ライトは本当に悪だったのかな?

何か〖デスノート〗を持った事とエルが現れた事に寄って極端に思想が偏ってしまった
それらをキッカケに彼の心の底に眠っていたサイコパスがたまたま開花してしまった
ある意味可哀相な正義の人だったとも言えなくも無い気がしてしまう

家庭環境にも恵まれていて刑事局長のとーちゃんに優しい母親
可愛い妹も居てそんな家族とも一見良好そうな関係を築いている
成績優秀スポーツ万能イケ面と来たもんだ
何か色々持っている青年ライト
あんたはパーフェクトヒューマンかい?

普通以上の好青年
娘が彼氏です!って連れて来たら
「あらかっこいいし良い子そうで良かったね」
とか絶対言っちゃうねあたしゃ

そんな風に家族や友人周りの人々は皆ライトに騙される
エル以外はね
海砂はライトの本性をある程度解ってて自ら行ってるから兎も角として
「コホン…」でお馴染みの清美がコロッと騙されたのはちょっぴり可哀相だったな

後息子であるライトはキラじゃ無いと信じて死んじゃった刑事局長のとーちゃん
どんなに怪しくても息子を信じたかったんだろうなあ可哀相

そんな訳で今作の主人公ライト
一見並み以上のハイスペック好青年だけど〖デスノート〗を手に入れてから結構早い段階で彼の本性が見えて来る
退屈していた天才青年が抱えている闇とは一体何だったのか
DEATH NOTE 3 (集英社文庫―コミック版)

★パーフェクトヒューマン高校生
ライトの人物像

先ず頭が良すぎて何でも機用に熟してしまうライトならではの苦悩
退屈って言うか多分暇
大体凡人なんて何かしらに悩み考え時に追い詰められてたりするもんだと私は個人的に思っている
そんでやるべき事に日々追われている

社会人なら仕事
学生なら学業
親は子育て
更にその環境で生まれる人間関係とかにも労力を割いてたりする

何かしらやらなきゃいけない目の前の事を熟すのに気づいたら必死だったりすると思う
必死じゃ無くてもやんなきゃいけない事なんてちびっ子の時から何かしら有るもんだ
幼稚園や保育園に通いその後は直ぐ義務教育で小学校に行くもんね

億万長者とかならマジで何にもしないで生きて行けるかもしれんけど
そんな羨ましい環境に居る人なんて全世界の人口中ほんの僅かじゃ無いでしょうか

日々の出来事に然程追われる事が無い時はなーんも考えずに
「この映画超面白っ!」
とかささやかな楽しみに満足してたり
凡人の日常なんてそんなもんじゃ無いでしょうか

主人公ライトは受験を控えた祝える一般的な高校生である
高校生ともなれば学業だ友人だ恋人だ進路はどうすんだともっとわちゃわちゃしてそうなもんである

でもライトは違う
何だろう
本人も本人を取り巻く環境も普通以上に静かな気がする
それは何も彼が何でも出来ちゃう天才君だからと言う理由だけじゃなさそうなんだよなあ
後々良く解って来るんだけど
他者に対する感情の揺らぎが圧倒的に薄い
反応しないか反応が薄い
だから思ずと周囲も静か
そんな気がする
所が逆に自分に何か不利益になる様な出来事が起きると感情を剥き出しにしたりする
DEATH NOTE 4 (集英社文庫―コミック版)

そんな極端なライト君
彼のとーちゃんが刑事局長と警察のお偉いさんで在る事の影響か
正義感は人一倍強く彼もまた警察庁を目指している

そして冷静沈着な為くだらなくしょうもない世の中に辟易している
特にクズ属性の人間に対してそれが顕著に見て取れる
気持ちは解る
確かに世の中不平等だし胸糞事件のニュースはリアルでも無くならない
ライトが言う通り世の中は残念ながら腐ってると私も思う事が有るし誰しも思った事は有る筈
とんでもねえ残虐な犯罪を犯しながらも刑が明らかにおかしい事件って実際に有るよね
具体的にどんな事件とは書かないけど

「こんな恐ろしい非人道的な行為をしておいて極刑じゃないんだ…」

とか胸糞な事件ってどうしても起きてるし無くならない

シリアルキラー】だとか【猟奇殺人】の類の記事や本も読むし映画やドキュメンタリーも見る私です
何でこんな事出来んのかなって思いながら見るんだけど
【凶悪犯罪】【未解決事件】とかも何かもう怖いよ本当に

だから正義感の強いライトは思う
「この世の中は腐っている!
僕がこの腐った世界を変えてやるんだ!
僕は新世界の神になる!」

ちょっと待った
あんだって?
新世界の神?

思わず私の中の志村が出たよね

ここにライトの本性
正義を大義名分にした自己顕示欲を感じる
この世から悪が無くなれば良いとは多分誰しも思うでしょう
しかしそっから自分は神になるってーと話が変わって来ちゃわないかい

序盤のTVで放映されるエルからの挑発を受けたシーンでもライトの本性が垣間見える
「僕に逆らう者は死ねいっ!」
相手が罪人じゃ無くてもムキって〖デスノート〗を平然と使っちゃう辺りとかね

DEATH NOTE 5 (集英社文庫―コミック版)

★モノホンのサイコパスは日常に溶け込んでいる

サイコパスって良く聞く言葉だけど具体的に一体どんなもんなのかwikiぱいせんで調べてみた

小難しい専門用語を省いてライトに当てはまっていたのが以下

サイコパス(精神病質)の定義】
性格の異常性、極端さから自分で悩んだり社会を困らせたりする人格障害に分類される

【特徴】
・極端な冷酷さ
・無慈悲
・エゴイズム
・感情の欠如
・結果至上主義
・最大の特徴として良心の欠如
・他人の痛みに対する共感の欠如
・自尊心が過大で自己中心的
・慢性的に平然と嘘をつく
・口が達者で表面は魅力的
・ナルシスティック
・恐怖や不安を感じにくく大舞台でも堂々としている
・多くの人が論理的な理由でためらう行為を平然と行う

などなど
わざわざ私が抜粋しなくても
どれもこれもライトに当てはまっとるやんけ

共感の欠如辺りで一瞬騙されそうになるもんな
一見被害者側に寄り添って″共感″してる様に見えるじゃん
裁かれない又は判決が不当と思われる犯罪者は世の中の悪だもんね
そうだよね確かにそうだって思っちゃう

罪人は悪だから裁かれない悪には
「僕が裁きを下す」
この僕が裁くって所が被害者側への寄り添いや同情以上にライトにとっては重要だって事を見逃すと騙されちゃう
怖いなサイコパス
例え根底にライトのエゴが有ったとしても言ってる事にある種の正当性を感じるから悲しいのだ

続く…